順天堂練馬とは何か？どのような施設？
順天堂練馬とは、東京都練馬区にある順天堂大学医学部附属練馬病院のことです。順天堂大学が設置・運営する大学病院の一つであり、地域における高度な医療を提供するとともに、医学教育や臨床研究の拠点としての役割も担っています。特定の機能病院として承認されており、専門性の高い医療や先進医療を提供していることが特徴です。
一般的な病院とは異なり、様々な診療科が連携し、難病や複雑な疾患にも対応できる体制が整っています。外来診療はもちろん、入院治療、救急医療など、幅広い医療ニーズに対応しています。
練馬のどこにあるのか？どのようにして行くのか？
所在地詳細
順天堂大学医学部附属練馬病院は、東京都練馬区高野台に位置しています。具体的な住所は、東京都練馬区高野台3丁目1番10号です。
公共交通機関でのアクセス
主なアクセス方法は以下の通りです。
- 西武池袋線 練馬高野台駅：病院の最寄り駅であり、駅から徒歩約7分程度です。駅を出て、案内に従って進むと比較的容易に到着できます。
- 西武池袋線 富士見台駅：こちらも徒歩圏内にありますが、練馬高野台駅よりは少し距離があり、徒歩10分～15分程度です。
- バス：近隣の駅から病院行きのバス路線もいくつか運行されています。例えば、JR中央線・京王井の頭線の吉祥寺駅や、西武新宿線の上石神井駅、都営地下鉄大江戸線の光が丘駅などから、西武バスや関東バスを利用してアクセス可能です。病院敷地内にバス停がある場合もありますので、事前に利用する路線の時刻表や経路を確認すると便利です。
車での来院も可能ですが、特に平日は駐車場が混雑することが予想されます。公共交通機関の利用が推奨されています。
どのような診療科があるのか？どのような疾患を診ているのか？
順天堂練馬病院は、多岐にわたる専門的な診療科を設置しており、幅広い疾患に対応しています。代表的な診療科をいくつか挙げます。
主な診療科一覧
- 消化器内科：食道、胃、腸、肝臓、胆道、膵臓などの疾患。内視鏡検査や治療も行われます。
- 循環器内科：心臓病や血管疾患。高血圧、狭心症、心筋梗塞、不整脈など。
- 呼吸器内科：肺や気管支の疾患。肺炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など。
- 腎臓内科：腎臓病全般。慢性腎臓病、透析療法など。
- 膠原病・リウマチ内科：関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患。
- 糖尿病・内分泌内科：糖尿病、甲状腺疾患、副腎疾患などのホルモンに関わる疾患。
- 血液内科：白血病やリンパ腫などの血液の病気。
- 脳神経内科：脳、脊髄、末梢神経、筋肉の疾患。脳梗塞後遺症、パーキンソン病、てんかんなど。
- 小児科：新生児から思春期までの子供の病気全般。専門外来も多数設置されています。
- 消化器・一般外科：胃がん、大腸がんなどの消化器がん手術、ヘルニアなど。
- 心臓血管外科：狭心症や心筋梗塞に対するバイパス手術、弁膜症手術など。
- 呼吸器外科：肺がんなどの呼吸器疾患の手術。
- 脳神経外科：脳腫瘍や脳血管障害（脳出血、くも膜下出血など）の手術。
- 整形外科：骨、関節、筋肉、神経の疾患。骨折、変形性関節症、椎間板ヘルニアなど。
- 皮膚科：湿疹、アトピー性皮膚炎、皮膚腫瘍など皮膚の病気。
- 泌尿器科：腎臓、尿管、膀胱、前立腺などの疾患。前立腺がん、膀胱炎、尿路結石など。
- 産婦人科：妊娠・出産、婦人科疾患（子宮筋腫、卵巣嚢腫など）。
- 眼科：白内障、緑内障、網膜疾患など目の病気。
- 耳鼻咽喉科・頭頸科：耳、鼻、喉、首の疾患。中耳炎、副鼻腔炎、扁桃炎、めまいなど。
- リハビリテーション科：病気や怪我からの機能回復訓練。
- 放射線科：画像診断（CT、MRI、X線など）や放射線治療。
- 麻酔科・ペインクリニック：手術時の麻酔管理や慢性的な痛みの治療。
- 救急・集中治療科：重症患者の救命処置や全身管理。
これらの他にも、病理診断科や臨床検査科など、医療を支える多くの部門があります。特定の難病や稀少疾患に対する専門的な外来やチーム医療も提供されています。
受診の方法と流れは？どのように予約するのか？
順天堂練馬病院での受診は、原則として予約制です。特に初診の場合、他の医療機関からの紹介状が必要となることが多いです。これは、大学病院が高度・専門医療を担うため、まずはかかりつけ医など地域の医療機関を受診し、必要に応じて紹介を受ける「地域医療連携」の推進に基づいています。
初診時の受診方法
- 紹介状の準備：かかりつけ医や最寄りの医療機関で相談し、順天堂練馬病院への紹介状を作成してもらいます。特定の疾患や症状がある場合は、関連する検査データなどもまとめてもらうと診療がスムーズに進みます。
- 事前の予約：紹介状を受け取ったら、病院の予約センターに電話をするか、病院が提供しているウェブ予約システムなどを利用して、希望する診療科の予約を取ります。予約時には、紹介状がある旨を伝え、氏名、生年月日、連絡先、受診希望科などを伝えます。
- 受診当日：予約時間より早めに病院に到着します。初診受付に行き、保険証、紹介状、その他必要な書類（医療証など）を提出します。問診票の記入を求められる場合があります。
- 待合：受付手続きが完了したら、指定された場所（多くの場合、各診療科の外来待合室）で順番が呼ばれるまで待ちます。予約していても、診療状況によって待ち時間が発生することがあります。
- 診察：名前が呼ばれたら診察室に入り、医師の診察を受けます。症状やこれまでの経過などを詳しく伝えます。
- 検査・処置（必要な場合）：医師が必要と判断した場合、血液検査、レントゲン検査、CT、MRIなどの検査や処置を受けることがあります。
- 会計・次回予約：診察や検査などが終わったら、会計窓口に進みます。この際に、必要に応じて次回の予約を取ったり、処方箋を受け取ったりします。
- 帰宅：会計や次の手続きが終われば帰宅となります。処方箋を受け取った場合は、院外の薬局で薬を受け取ります。
紹介状なしで初診を受診する場合：紹介状がない場合でも受診は可能ですが、特定機能病院であるため、初診時に通常の医療費とは別に「選定療養費」として特別な料金が加算されます。また、待ち時間が非常に長くなる可能性が高いため、可能な限り紹介状を持参することが推奨されます。
再診時の受診方法
再診の場合は、通常、診察時に次回の予約を取ります。自動再来受付機やウェブシステムで受付を行うことができます。初診時より手続きはスムーズですが、予約時間通りに始まらない場合があることは同様です。
受付時間・診療時間
外来の受付時間や診療時間は診療科によって異なる場合があります。多くの診療科の外来受付は平日の午前中に行われていますが、午後に診療を行っている科や、特定の曜日にしか外来がない科もあります。最新かつ正確な情報は、必ず病院の公式サイトを確認するか、予約時に問い合わせてください。
重要な注意点：初めて受診される際は、必ず病院の公式サイトで最新の受診案内、休診情報、予約方法などを確認してください。医療制度や病院の方針は変更されることがあります。
費用や支払いについて？駐車場は利用できるか？その他の利用に関する情報
医療費と支払い方法
医療費は、日本の健康保険制度に基づいて算出されます。健康保険証を提示することで、通常、医療費の自己負担額は3割となります（年齢や所得によって異なる場合があります）。入院や高額な医療を受ける場合は、高額療養費制度の対象となることもあります。
紹介状なしで初診を受診する場合に加算される「選定療養費」の金額も、病院の公式サイトで確認できます。
支払い方法については、現金払いのほか、クレジットカードやデビットカードが利用できる場合が多いです。利用可能なカードの種類については、会計窓口で確認してください。
駐車場について
病院敷地内には患者さん・来院者向けの駐車場が用意されています。ただし、駐車スペースには限りがあり、特に平日や混雑時は満車になることがあります。また、駐車料金が発生します。料金体系や割引制度（例：診察時間に応じた割引）については、駐車場の案内板や病院の公式サイトで確認してください。公共交通機関の利用が推奨される理由の一つです。
院内施設
病院内には、患者さんや付き添いの方が利用できる様々な施設があります。
- 売店・コンビニエンスストア：飲食物や日用品、医療・介護用品などを購入できます。
- レストラン・カフェ：食事ができるスペースです。
- キャッシュコーナー(ATM)：現金の引き出しが可能です。
- 郵便ポスト
- 図書室/閲覧スペース（病院による）
これらの施設は、長時間滞在する場合や入院中に便利です。
救急対応について
順天堂練馬病院は救命救急センターを設置しており、24時間体制で救急患者さんの受け入れを行っています。ただし、救急外来は緊急性の高い重症患者さんに対応するためのものです。軽症の場合は、近隣の救急指定病院や休日・夜間診療所を受診するよう案内されることがあります。救急で受診する際は、来院前に必ず電話で受け入れ可能か、現在の症状で対応可能かを確認することが重要です。
順天堂大学医学部附属練馬病院は、練馬地域における中核病院として、専門的で質の高い医療を提供しています。受診を検討される際は、事前に公式サイトで詳細な情報を確認し、適切な方法で予約・来院することをお勧めします。